会社でのお金周りのやり取り(見積もり、経理等..)が全く分からずで、ITとは全く関係の無い簿記を勉強しようと決めました。
どうせ勉強するなら形に残る目標を立てようと、簿記の資格試験を受験しようと決めました。
まずは入門の入門資格である、原価計算初級を受験してきましたので、その受験ナレッジを公開します。
試験概要
原価計算初級 試験について
原価計算初級は、日商簿記試験の中でも一番簡単な試験です。
簿記の知見が一切無い方や、簿記2級の受験前の練習目的で受験するような試験です。
同じく簿記のエントリー資格とされている簿記初級とは試験内容に以下の通りの違いがあります。
- 簿記初級
取得すると、複式簿記を学び、仕訳帳や財務諸表から企業のお金の流れを理解できるようになる - 原価計算初級
取得すると、企業における収益・費用の構造や利益管理の方法を理解できるようになる
原価計算初級 試験の概要は下記の通りです。
試験名 | 原価計算初級 |
受験申込先 | 商工会議所ネット試験施行機関 |
受験資格 | 誰でも受験可能 |
試験時間 | 40分 |
合格基準 | 70点以上/100点満点 |
試験方法 | ネット試験 |
試験日 | 通年 |
受験料 | 2,200円(10%税込) |
試験の申込み方法
受験の申し込みは全国の商工会議所ネット試験施行機関に直接試験の予約申し込みをします。
- 商工会議所ネット試験施行機関
https://links.kentei.ne.jp/organization
商工会議所によっては、専用の申込みフォームが用意されてあったり、電話での予約であったりと申込み方法がまちまちなので、上記サイトから身近の商工会議所のHPを直接確認してみてください。
学習スケジュール
下記のスケジュールで学習を進めました。
また、私自身簿記どころかお金周りに関する一切の知識・知見が無い状態から学習を開始しました。
結論から言うと、学習期間は1ヵ月弱ほどでした。
- 2023年3月上~中旬:受験の申し込み / 参考書の購入 / 参考書や関連動画で内容をインプット&アウトプット
⇒ 参考書「スッキリわかる 日商原価計算初級 (スッキリわかるシリーズ)」で原価計算の基本を学ぶ(インプット)
⇒ 参考書「土日で合格る日商原価計算初級」で原価計算の問題を解く(アウトプット)
⇒ Youtubeで原価計算に関連する動画を視聴する
⇒ 受験の申込み - 2023年3月下旬:参考書に付属してる問題集やサンプル問題をひたすら解く / 本試験
勉強方法
参考書「スッキリわかる 日商原価計算初級 (スッキリわかるシリーズ)」で原価計算の基本を学ぶ(インプット)
原価計算初級の参考書は他の級に比べて数が少ないですが、一番購入されている参考書はこのスッキリわかるシリーズになります。
原価計算に関する概要が絵でまとめられており、数字にアレルギーがある方でもすんなりと原価計算の基礎をインプットすることが可能です。
特に「初めて原価計算を学ぶ方」であれば購入は必須でしょう。
参考書「土日で合格る日商原価計算初級」で原価計算の問題を解く(アウトプット)
スッキリシリーズはインプット感が強めな内容ですが、こちらはアウトプット感が多い参考書になります。
巻末の問題集は本試験に対する精度が高く、試験前には9割以上解けてる状態にしておきましょう。
商工会議所のサンプル問題
商工会議所が公式のサンプル問題を提供しています。
実際の本試験と同様の試験方式なため、本試験で慌てないためにも必ず受験前に一度は解いておきましょう。
受験の感想
試験の結果は、92/100点で合格でした。
試験が終わると試験結果レポートが印刷されます。
また、レポートに載ってるQRコードから合格証をダウンロードすることができます。
試験を受けた感想としては、「簡単だったなぁ~」です。
といっても満点では無かったのでまだまだ勉強の余地はありそうです。
※どこの問題が間違っていたか等の内訳は分かりません
社会人であれば、誰でも原価計算に触れる機会があると思います。
本試験はそこまでコストも掛かりませんので、是非お手すきの際に受験してみてください!
以上、「日商簿記 原価計算初級」を受験した感想でございます。
【おまけ】計算公式一覧
CVP分析
- (1)月間固定費
- 固定費の合計 = 月間固定費
- (2)月間変動費
- 変動費の合計 * 業務量 = 月間変動費
- (3)営業利益
- (販売単価 – 月間変動費) * 業務量 – 月間固定費 = 営業利益
- (4)貢献利益
- 販売単価 – 月間変動費 = 貢献利益
- (5)貢献利益率
- 貢献利益 / 販売単価 = 貢献利益率
- (6)損益分岐点売上高
- 月間固定費 / 貢献利益率
- (7)損益分岐点販売数
- 月間固定費 / 貢献利益
予算分析差異
- (1)販売価格差異
- (実績販売価格 – 予算販売価格) * 業務量(実績) = 販売価格差異
- (2)販売数量差異
- 予算販売価格 * (実績販売数量 – 予算販売数量) = 販売数量差異
材料費計算
- (1)月末仕掛品の直接材料費
- 消費単価 * 消費量 = 直接材料費
- (2)月末仕掛品の直接労務費
- 消費賃率 * 作業時間 = 直接労務費
- (3)月末仕掛品の製造関節費
- 配布率 * 作業時間 = 製造間接費
- (4)月末仕掛品原価
- (1) + (2) + (3) = 月末仕掛品原価
- (5) 完成品原価
- 直接材料費:消費単価 * 消費量(全部)
- 直接労務費:消費賃率 * 作業時間
- 製造間接費:配布率 * 作業時間
- 完成品原価:上記全てを足す
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